岳ノ辻(たけのつじ)
壱岐市
壱岐島最高峰(212.8m)の山で、頂上には古代より烽火台や遠見番所が設置され、国防の要衝として重要な役割を果たしてきたことが文献史料からみえてきます。 山頂には、1889(明治22)年5月に海軍水路部によって設置された「緯度測定標」があります。当時設置された緯度測定標のうち現存するのは、岳の辻にある石標とここから 眺望できる馬渡島(佐賀県唐津市)の番所の辻にある石標の2箇所だけであり、石標に刻まれた設置年の銘から岳の辻の石標が国内で最も古い事例であることがわかります。