日本遺産「国境の島　壱岐・対馬・五島　～古代からの架け橋～」には、遣唐使由来の史跡が含まれています。新上五島町にある山王山はその一つで、最澄が遣唐使の航海安全を祈願し、無事帰国後、山王神を勧請して開山されたと伝わっています。

　山王山の中腹にある二ノ宮の岩窟内に奉納された、中世から近代に至るまでの17面の銅鏡は、先人より大切に守り継いできた崇敬の歴史を伝えています。

　令和元年は、開山から1200年の節目に当たる記念すべき年で、山王山の歴史を広く後世に伝え永く歴史にとどめたいとの地元住民の思いが成就し、同年10月に伝教大師最澄の銅像が建立されました。

　そして、令和5年10月22日、天台宗九州西教区と地元住民で組織する「日本遺産山王山の自然と文化を守る会」を中心として、伝教大師最澄銅像建立４周年記念事業が開催されます。

　当日は伝教大師像前での法要の他、記念講演なども予定されていますので、ぜひご参列ください。